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これから見ても、当てはめられている動物が、すべて、それぞれの民族の身近なものばかりであることが、おわかりになると思います。 ★ 戦争は寅年に起こる ところで、これらの子、丑、寅・・・という記号には、それぞれ意味があります。 最近の大きな戦争である第一次世界大戦、太平洋戦争、朝鮮戦争は、すべて「寅」に勃発しているのは、不思議な現象です。 「寅」には、「つつしむ」という意味があります。つまり、「寅」は一日の時間でいえば午前3時から5時の間で、まっくらやみで、目標の見通しもつかない時です。そんな時には、つまらない行動を起こさず、つつしみなさい、ということです。 ところが、こういう時に限って、不思議にも、人間は無茶な行動を起こし、結果として、多くの人々を悲惨に導いてしまうのです。これも、周期と循環に人間が左右されたあらわれです。 また、歴史上、いろいろな戦争が終わるのは、ひつじ年、さる年、とり年が比較的多いようです。これも循環の作用でしょう。 このような本当の十二支を知らないと、単純に動物の習性だけで人の性格や生活行動なりを推察する、という偏見になりかねません。 ★ 不思議な「十二」という数字 ところで、「十二」という数には、不思議な力が込められています。 月は1年に12回、満ち欠けします。月の満ち欠けを、人々は無意識に眺めていますが、潮の干満にも関係があります。男性を陽性の太陽とみれば、女性は陰性の月と考えられます。女性の体に月に一度めぐってくる生理現象が、月潮とか、月経とか呼ばれているのは、このためです。 1年は12ヶ月に分かれ、1日は12の2倍の24に区切っています。ギリシャ神話でも、オリンポス山に住む神々は、主神ゼウス以下12神です。また、太陽の運行帯、つまり黄道帯を分類したものを、黄道12宮と呼びます。西洋には、12を1つの単位とする考え方が盛んです。 たとえば、12インチが1フィート、12オンスが1ポンド、12ペンスが1シリングで、12個で1ダースというぐあいです。 音楽でもバッハ時代は12音階が用いられていました。中国の音楽も古くは、12律という音階で行われていたということです。 ほかにも、日本では、平安期の宮女たちが着用した十二単(ひとえ)、聖徳太子が定めた身分制度の十二階、平安京に設けた十二門など、みな十二になっているのは、十二が因縁の数だからです。 もともと四柱推命学には、十二運というものがあります。つまり、人間の一生を、次のように十二に分けるのです。 胎(生命が胎内に宿る)、養(胎内で育つ)、長生(生まれ出る)、沐浴(産湯を使う)、冠帯(一人前の人間になる)、建禄(自分の働きで禄を得る)、帝旺(世の中に認められる)、衰(老化し始める)、病(健康が衰えはじめる)、死(死を迎える)、墓(墓に入る)、絶(土に還る)。 そして、ふたたび胎に戻り、生々発展に向かうという思想です。運は巡り来るという意味です。このように、洋の東西を問わず、十二という数字は、人知のおよびがたい神秘的な力が意味されています。 『楽しく学べるネット講座の初級者用ソフト』の見本
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