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太陽の暖かい恵みによって、大地に棲息するものが、すべて豊かな恵みと育みを受け、悠久の天と肥沃な大地のなかで、人間は深く根を下ろした生活をしています。そして、この世界の終わるまで、尽きることのない天体の運行とともに、人間は、生き続けていくでしょう。 天体の運行というのは、いわゆる周期と循環です。 あなたは、天地の間を流れる「時」が、万物にどれほど大きな影響を与えているか、お考えになったことはあるでしょうか。 よく、「今年は柿が甘かった」などと言います。そういう年は光線が強く、わりあいに日照りがちの年だと思われます。また、台風の当たり年の果実は、傷だらけで味もぐっと落ちるでしょう。梅の花は2月に咲きます。5月や6月に咲くものではありません。 これは、植物の一例に過ぎませんが、めぐり巡ってくる「時」が、いかに大切であるかがわかるでしょう。 ★ 私たち人間も例外ではありません。私たちの命が母の胎内に宿ったときから、「時」の循環に動かされているのです。 宿命とは、魂が、実体のあるものに宿った、ということなのです。生命という厳しい現実を、循環という「時」が育んでいくのです。 ところで、昔、まだ暦というものがなかった頃は、木などに毎日、印をつけていました。また、種を蒔くときも、夜空の星を眺めて、その星座の場所によって播種の時期を部落のシャーマン(占い師)が、人々に教えていました。 ★ このような積み重ねが、暦という便利なものを発明したのです。その暦には、世界各地でいろいろな違いがありますが、古代中国では、暦に何千年も前から十干と十二支という二組の記号を用いています。 十干・・甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き) 十二支・・子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い) 上記の二組を順次、甲子(きのえね)、乙丑(きのとうし)、丙寅(ひのえとら)、丁卯(ひのとう)、戊辰(つちのえたつ)、己巳(つちのとみ)、庚午(かのえうま)、辛未(かのとひつじ)、壬申(みずのえさる)、癸酉(みずのととり)、甲戌(きのえいぬ)、乙亥(きのとい)、丙子(ひのえね)・・・と組み合わせて作られました。 この順でいきますと、60年で一巡し、61年目にふたたび甲子となります。 今でも還暦というお祝いがありますが、暦がもとに還ることです。 ちなみに甲子園球場は、大正13年(1924)の甲子の年に完成したことから、名付けられています。 ★ 中国では、この干と支の記号が年月日、時刻をはかるひとつの目安として、長く用いられてきました。ところが、その暦の記号が、しだいに占いに使われるようになったのです。 長い間、戦争、豊作、凶作、天変地異などが起こった時期を調べているうちに、それらのことが、ある周期ごとに繰り返されているのを発見していったのです。そして人間もまた、生まれ年によって、いろいろな性格と定められた運命を持っていることが緻密な統計によって明らかになってきました。 この法則が体系化されたものが、「四柱推命学」です。それがあまりに複雑多岐にわたるために、単純に十二支だけをとって、簡単に推理できるようにしたのが、「十二支」です。そしてさらに後世になってから、なんとなく身近な動物をあてはめて、ようやく現在のような、十二支占いの形になったようです。 『楽しく学べるネット講座の初級者用ソフト』の見本
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